白き竜のジュリエット


「……だから剣を
握らない…その必要が無い

斬っても構わない
好きにしてくれ…」


そう言ってアルは
笑顔を浮かべた


「…………っ…」


ユリアは下唇を噛んで俯く

あたしは……
あたしには……


サクソンの皆を…
守る責任が……


「はあぁぁぁっ!!」

ユリアは剣を握り
アルに向かって走り出した