「……だけど……
ウェールズとサクソンの間にある
壁はもう壊せない…
争いでどちらかが
滅びるしか………」


ジルの言葉に
ウェールズ・シン・レッドは頷く


「話し合いや和解など
すでにサクソンは聞く耳
持たないだろう……
だが私達には民を
守る義務がある……
戦いは避けられない」


分かってる……
父さんの言葉の意味は
痛いほど分かってるんだ


「…………………」


アルは何も言わず
部屋を出ていった