白き竜のジュリエット


「……ユリア……
赤染めの虐殺の真実を
俺は知った…

俺の祖父、ウェールズ・シン・レッドは
王権を奪う為に
サクソン王家やそれに反対した
ウェールズの一部の人間に
手をかけた……」



アルは苦しげに俯く


「……そう………
ウェールズの人間も…?」


ユリアの言葉に
アルは頷いた


「俺の…母さんも…
その中の一人だ…」


アルの言葉に
ユリアは目を見開く