「ユリア………」


名前を呼ばれマティアを
見るととても悲しい
顔をしていた


「マティア………」


ごめんね…
サクソン家が負けさえしなければ
こんなにひもじい
思いも、苦痛も味あわせる
事も無かったのに…



「大丈夫よ…
あたし達は取り返すの
サクソン家の誇りと栄光を!」


ユリアの言葉に
マティアは一瞬辛そうに
顔を歪め笑顔を浮かべた