優雅な時間が流れる。


 「若菜…お前は…明和学園高等部に編入しろ。あそこなら結婚していても…お
咎めナシに通学が出来る」


 明和学園って!!?
 セレブ御用達の私立校。


 「此処の部屋も引き払い…お前には気を遣わせると思うが…本宅に住むことに
した。明和も近いし…その方がいい」


 「え、あ…」


 契約結婚…偽装結婚なのに…具体的に話がどんどん突き進む…。


 「……はい」


 神さんは先に席を立った。


 「…俺は先に会社に行く…お前はゆっくりしろ」


 「は、はい…」