「比呂はすぐにそんな意地悪なこと言うんだから~」


 「!?」

 真芝副社長が現れた。
 男の俺でも目を見張る美形の顔。


 社内ではさぞかしモテているだろうに…


 「……ノックもせずに入って来るな…それにペットは社内持込禁止だろ!!」


 真芝副社長は右肩に猫を乗せていた。


 「これは襟巻き」


 猫を襟巻きで誤魔化した。


 「…神社長…俺たちはあなたを会社を…悪いようにはしないよ~。安心し
て社名のことは今まで付いてしまった…悪いイメージを一掃するためには仕方がないことだよ…



 それは言われなくてもわかっていた…。


 そんなな大切なこと…俺の一存で決めることは出来なった。