結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》


 こんなにそばに居るのに……神さんは遠い遠い人になっていた。


 「神さん……」


 扉の鍵は開いていた。



 窓際に置かれたデスクの椅子に座り……静に嗚咽を殺しながら神さんは泣いていた。



 しだいに嗚咽を堪え切れず…デスクに突っ伏して泣き喚き始めた。


 彼は私が居ることに…全く気付いてない……。



 いつも纏う明るい神さんの姿はない。