「あれ程…誰にも言うなと念を押したのに…よりにもよってあの如月神に
言うとは一体どういうつもりだ!!若菜」


 「そ、それは……!!?」


 あいつは実際…何処まで私とお前の仲を知っている??子供を中絶したこ
とも知っているのか??答えろ!!!」


 あの人は激しく私を詰りつける。


 「……若菜!!!」


 私は後ろに後ろにへと後ずさる。





 誰か助けて!!!?


 「若菜さま!!!」


 柚木さんが現れて…私に手を差し延べたが…数センチ足りなかった。


 
 私は階段を踏み外した。


 そのまま…視界はグルグル回転して…階下の踊り場に頭を打ち付けて意識を手放した。