結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》

 外人さんは日本語でナンパを始める。


「…初対面だけど…」


「俺の特技…自分の好みのタイプの女の顔は絶対…憶えてる」


何か…かるっ…いちばん…お近づきなりたくないタイプ。


「あなた…日本人??」


「ハーフだ…君の名前は?」


「あなたこそ…誰?」


「俺は如月神」


「ふうん…私は……古橋若菜(フルハシワカナ)」


「古橋……古橋…」


如月さんは頬に手を当てて、考え込む。