「久しぶりだな…」

「…そうですね…。」


先輩に誘われ、近くの喫茶店にいる。

今更話したいことなんてないのに…。


「…麻柚、かわいくなったね。」

「…っ…」


どうしていいか分からずただ照れるばかり

「かわいいってゆうか綺麗になったね…」


何でそんなこと今更言えるのか分かんない。

反応にも困っちゃう・・・


「あ…そのさ…
前…昔は…その…ゴメン」


「え?」

昔って…
イヤな分かれ方したこと…?


「俺さ、美紅に騙されてたんだな…
それに…麻柚にひどいことしてたんだよな…。
俺も麻柚にひどいことして…
だから…ゴメン…」

「…っ」


美紅とは私をいじめていたモデルの先輩。


それを聞いた途端涙が止まらなくて。

まともに話なんか聞けなかった。

そんな私を先輩は気遣ってくれ、家まで送ってくれた。

家に帰りながら私と別れたあとの話をして…



さいごに告白までされた。



「いつでもいいから良かったら連絡ちょうだい…
アドレス変わってないよな?
俺も変わってないから…
じゃあな…!!」


そう言って帰って行った。