「先輩…」

街中でぶつかったのは先輩だった。

昔よりかっこよくなってるー…

少しびっくりした。

それに…

きまづい。


「だ…大丈夫…?」

「あ…はい…。す…すいません…じゃっ、じゃあ…!」


やっぱり顔を見ると昔を思い出しそうで思い出したくなかったからすぐに帰ろうとした。


「麻柚っ…!ちょっと待って…!」


思わず立ち止まる。


「ちょっと…話さないか…?」