あと1週間。


あと一週間はある。けど私はなぜかあせっていた。


どうしよう…

誰かに相談したい…


携帯を開きアドレス帳を見る。



…お母さん!!!


すぐ電話をかけた。


「もしもし?」

「久しぶり!お母さん!今大丈夫…?」

「ええ大丈夫よ。どうかしたの?」

「あのね…
また芸能界に復帰しないかってスカウトされたの。
どうしたらいいと思う…?」

「えっ…。どうしたらって…あなたはどうしたいの?」

「芸能界に戻りたいっていう気はあるけど…。
あんな辞め方しちゃたし…」

「…じゃあもしあんな辞め方してなければ芸能界に戻る?」

「うん…」

「芸能界に戻りたいのならば戻りなさい。
過去のことは時間がたってるんだから、
もう今更くよくよしなくてもいいんじゃない?
お母さんはあなたがしたいことに反対はしないから。」

「……そうだね。ありがとう。お母さん。」

「いいのよ。また何かあったらいつでも電話してきていいからね」

「ありがとう…お母さん…。じゃあ…」


電話を切ってもしばらくボーっとしていた。


ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ


「えっ?もしもし!」

しばらくたつと電話がかかってきた。


いっちゃんだ。


「今日大学来てなかったね~
あんたそれで単位とれんの~
てか何かあったの?珍しいよね。いきなり休むって。」

「あ~…。ちょっとね~…。」

「今から話せる?もし大丈夫なら今から、う~ん…あ、〇△店のスタバ!で話さない?」

「いいよ~!あたしすぐ着くから待ってる!じゃ後で!」


電話を切ってすぐスタバへ向かった。

いつもより早足で。