教授×モデル

「いやいやいやお前!
絶対分かってねーよな(笑)
変わってないなーお前!」



まあまあデカい声でガハハ
っと笑いながらそう言った。



変わってないなーお前?


ん?

知り合い?

いや、幼なじみとか?

はたまた、大学つながり?


…微妙な感じにしか検討つかない。



「あ~はは。バレちゃいました?
えっと…どちらさんでしたっけ?」



うわー…

こりゃまた失礼なお方で…。

教授、最悪。



「やっぱりな~!
三浦 修也だよ!
ほら、中学で仲良かったじゃん」



「あぁ!!!
お前か!うわ~懐かしい~!」



懐かしい~って…

さっきまで
「どちらさんでしたっけ?」
とか言ってませんでした?

さすが教授!

も~…、
言う言葉も見当たらない!



「てか、こちらは?
あ!もしかして奥さん!?」



いきなりっ!?

どう反応したらよいのやら。




「そう。麻柚。
相沢麻柚って知ってるだろ?」


「あぁ…
俺ファンだけど…。
で、相沢麻柚が
どうしたんだ?」



ファン!

これは意外だった。

ありがたやありがたや…。

ありがとう三浦さん。



「俺の、妻。」


「……?」



この瞬間、沈黙ができた。

三浦さんの顔は、笑顔が固まっている。

大丈夫かな~?

信じてるのかな~、この顔は。



「んっ?」



聞き返す三浦さん。

確かに無理もない。



「だから、俺の妻は、
相沢麻由!」



気を遣ってか、小声で言ってくれている。

さすが。



「!?」



思いっきり目を見開く三浦さん。

無理もないよね。

いきなり芸能人だって聞くと
びっくりするよね。



「あああああああ…
相しゃ…女優の相沢麻柚!?」



噛んだ。噛んだね。

うん。それしかつっこまないよ。



「どうも。
妻の早瀬麻柚です…」



うわーうわーうわー!!

あたしこれ、すごく言ってみたかった一言!!