「違う？」

「違うってか…
今日貰ったの！」


「貰・っ・た？」


あ、ヤバいっ…
教授怒った？

怒ったら…
ヤバいぞ…。


「誰から？」

「ま、誠さん…」


別にやましいことじゃないけど、声が小さくなってしまう。


「誠さん!?
さ…さ…」



さ…？

最低だな

って言われるかな？

やだよ！
まだ新婚だよ!?
離婚したくないっ！


「きょっ…「サイッコーだな！！めちゃめちゃ良い人じゃねーか！」


「はぇ…？」


え？

そ…、そっち!?

ちょっとショック…

…まぁ、怒ってないから結果オーライ？


「まゆ、誠さんの好意を無駄にしない為にも…」

「？」


ヤな予感が…


「これ着て！」


的中。


「やだやだやだやだやだ!!
絶対やだ!!
似ー合ーわーなーいー」


着たくないって!!
絶対似合わないもん!!

ってかどうせこれ着たってすぐ脱がすんだからいいじゃん！


そう。究極に恥ずかしい。


「ダ・メ。好意を無駄にしちゃいけないだろ？」


「それは別だってば～！
あっ！てか教授疲れてるでしょ？早く寝ないとっ」


おお!!
我ながらナイスな言い訳!


「ば～か。こんなの見たら気力も息子も元気だっつ～の」


…下ネタ入ってるよ。


「教授のばか～」

「まゆのばか～、
早く着ろ～。
じゃないと…」


「じゃないと…？」


きょっ…
怖いって!!

恐怖の教授。

ニコニコしながら、腕を掴まれた。

そのまま、ちゅう。


「んっ…ん～…！」


久しぶりだから、いつもよりドキドキする。
だから拒めない。

「きっ…教授っ…んっ…
苦しい…って…」


ぽ～っとしてきた…。
力入んない…。

教授キス上手いんだもん…


ガチャッ


ぽ～っとしてた頭が今の音で、はっきりする。

はっきりしたら分かった。

腕が後ろに組まれて…、



手錠で止められてる!!



「ちょっ…教授ぅ～…」