「いいんですか?それなら…撮りたいです!」

「そういうお客様が多いんですよ~!それでは携帯を取ってきますね!」

「はいっ!お願いします」

裕子さんは急いで携帯を取りに行った。

この部屋には今ー…
お母さんと教授とあたしだけ。

「2人とも綺麗ね…。
お母さん何か嬉しいわ…
あら、ヤダ。涙出てきちゃった…。」

お母さんが微笑みながら涙を流した。

「お母さん…」

今日まで育ててくれてありがとう…。

「お義母さん。
麻友を生んで下さって…ありがとうございます。」

えっ?
教授…?

「俺…すっごく幸せで…。麻友をめちゃくちゃ幸せにしますから…」

「は…早瀬くん…」


あ…あたしまで嬉しくなってきちゃったよぅ…

きょ…教授…

「あー!早瀬くんは泣かしてくれるわね…。お母さん顔すごいことになっちゃったから化粧直してくるわね」

バタン

お母さん…
すっごく嬉しそうで…
良かった…

「教授」

「ん?」

フフッ。
耳が真っ赤でピクピクしてる。

「生まれてきてくれて、ありがとう」

「…ん」

顔が更に真っ赤になって向こうを向いた。

「フフッ。教授かっこいいよ?」

「だー!!もう!!」