そんな…

それだけのことだったの!?

それであたしすっごい泣きまくって、
いろんな人に迷惑かけちゃって…

しまいには誠さんにも揺れちゃって…


すっごく悩んだのに…


でも…良かった…!!


「よ…良かったぁ…」


「泣くなよぉ…」


「え?」


頬を触るといつの間にか濡れている。

教授は抱きしめてくれた。


「きょ…教授っ…ごめん…!!」


「麻柚っ…」

更に力が強くなる。

「麻柚…ごめん…。」

「教授は悪くない…よ」

「もう不安にさせないから…」

「うん…!!ごめんね…!」

「もう謝らなくていいから…。
でも麻柚…その誠ってやつに惚れんなよ…
俺…麻柚がいないと無理だから…」

ギュッと力が強くなった。

負けじと抱きしめ返す。


「まだ曖昧なことは多分…
次の日曜日に分かるから。」


「うん…。」


「麻柚…」


「ん?」


「愛してる…」


「…あたしもだよ。
んっ…」


突然キスが落ちてきた。

久しぶりの感覚。


もちろん…

甘い日となった。