教授×モデル

「……ん」


静かに目を開けて、寝ていたことに今きずいた。

いつの間にか泣き疲れて寝てしまったようだ。


…頭痛い。


それに瞼も重たい。
きっと腫れてる…。



…ん?


「まっ…誠さん!!」

「ん~…?」

気がつくと私が寝ていた場所は誠さんの胸の中。
そして、誠さんは壁にもたれかかって寝ていたようだ。

あ…、今何時だろう…?

ポケットから携帯を取り出す。

パカッ


携帯を開くと3件のメール。
着信も2回。

受信メールボックスを開く。

「教授…?」

3件とも全部教授。

そして、着信も。


何で今更…。

裕子さんと会ってたんじゃなかったの?

裕子さんのことが好きなんじゃなかったの?

ポスッ

また誠さんの胸に寄っかかる。

…あたしどうしたら良いんだろう。

行動したいけど…
怖くて…。

行動しなきゃいけないのは分かっているのに…。


ポンポン


「……」

いつの間にか起きていた誠さんは、何も言わず優しく撫でてくれた。


******


「ありがとうございましたー!」

雑誌撮影終了…


あのあと、誠さんと色々話して、9時頃帰って行った。
正確には、仕事で…ね。

そして帰り際に言われた。


゙きつくなったらいつでも俺のとこにおいで゙


多分半分優しさで、半分本気なんだろう。
って思った。
自惚れかもしれないけど、
何となくそんな気がした。

けれど全然迷惑とかじゃなくて、むしろ支えになって力強かったと思う。

おかげでこうして元気に撮影もできた。

本当に誠さんには感謝…。
大きな支えになってくれた。

これを気に誠さんは私の中でとても大きな存在になった。