教授×モデル

わざわざ仕事も頑張って終わらして、教授に会いに来たのに…

バカみたい。

…自分が惨めだ…

…もう…いい。


急いで大学を出た。


******


バタン!!

「……

……ぅ…うぅ~っ…!!」


家に着いた途端、涙が沢山沢山溢れた。
止まりそうにもない。

そんな時ー…


ブーッ ブーッ ブーッ


電話がなった。

電話…でなきゃ。

声鼻声だけど…


電話をとった。


「…もしもし、まゆちゃん?」

ーえっ…。

誠さん…

何で…。


「友達に聞いたんだ。いきなり電話してごめんね?」

「あ…いえ」

やっぱり…
鼻声になってる…。

「え?まゆちゃん…泣いてない?」

「あっDVD見てたら感動しちゃって…。」

「…違うよね」

「え…?」

な…何で?

「そんなんじゃない。
声が…そういう感じじゃない」

そういう感じじゃないっても…

やだ…悟られたくない…。

「ちっ…違いますっ…!」

「俺まゆちゃんのこと好きなんだからそれくらい分かるよ」

「~っ…。」


だめ…
そんなこと言われたら、涙がもっと止まらなくなる…。


もう涙は溢れるばかりだった。