暇で来たとかこいつはしょっちゅうだかんな。


「そうそう!
あんた達さ、昨日あんたのマンションにいた?」

「え?あぁ…なんで?」

俺のマンションに麻柚がいたことなんでしってんだ?
誰にも何も言ってないのに。

「…」

香代子は何も言わず、考えているようだった。

「あのさぁ…昨日あんたのマンションの横通ったんだけど…
その時何となく見たらカメラをいっぱい持った人が居たけど。
何人かいた。もしかして…マスコミ?」

「マスコミ!?」

ななななな…

何で?


知ってるのは3人しかいない。

椎名カップル2人と香代子。

こいつらはばらすようなことをするようなやつらじゃない…


もしばれたら…

俺はクビ…

麻柚にとっては大スキャンダル。

ドラマが…

そんな…


「でも分かんないわよ?ただの写真家さんたちとか。
第一マスコミとして、写真を撮られたのならもう遅い。
雑誌は来週金曜日に発売のフライ〇ー見てみないと…」

「…まじかよ…」

「とにかく麻柚ちゃんに一応言っておくこと。」

「あぁ…
さんきゅ。連絡しとくよ。」

「じゃ帰るわね!ばいば~い
…あのさ、麻柚ちゃんと別れるなんてしたら許さないわよ?
ぶっ殺すから。」


そういって香代子は帰っていった。

…とにかく金曜日に早くなって欲しかった。