差し出された雑誌のようなもの。

首を傾げながらそれを受け取り……。


「……」


開かれたページを目にした瞬間。


―ばっさん


荷物から雑誌からなにからなにまでおもっきし落とした。


「な……」


「なあなあ悠由どういうことだよ? なんで…」


…なんで?


「なんで篠原龍樹がこんな雑誌に載ってんの!?」


…なんでってそりゃ……。


「あたしが聞きたい!」


うそついたぁあのかめらまん!!

しんっじらんない!

『撮るだけだよ、大丈夫! どこにも載せないから♪』

なんて大嘘じゃない!


「これのこと? うっそ…うさんくさい変態野郎がこんな有名誌のカメラマンだったわけ?」


あたしでも…見たことあるよ…このメンズファッション誌…。


…ふっ。

あの視線はコレだったのね…。