俺様狼と子猫少女の秘密の時間③


紅潮した頬に濡れた瞳。

色気を誘う唇。

しがみついてくる小さな手。


すべてが俺の理性を遥か彼方に押しやった。


「あっ!」


一際大きく声を上げた悠由を抱き上げてベッドルームへ。


「りゅうくん…」


先輩と言わない。

てことは酔ってる証拠。


ちゅっと軽くキスを落とし、耳元で囁いた。


「…もう無理って言っても離してやんねぇから」


耳が弱いことに最近気づき、時々こうしてからかうのもまた面白い。反応が。






――こうして、一ヶ月ぶりに会ったこの日…。

俺達は朝っぱらから夜まで一度もベッドから出ることはなかった。



「もう…無理…」


「離してやんねぇっつっただろ」