すると凛は前までとは正反対のことを言った。


「ん、確かに前までは嫌いだったんだけど…あのね、私、見ちゃったの!」


凛は目を輝かせた。


「え、なにを?」


すかさず聞く。


「あのね、電車に乗ってたら偶然、結城くんと同じ車両で…そしたらねっ、結城くんがお年寄りに席を譲ってたの!」


「へぇ~、結城くん優しいね」

「でしょ?…それでなんかキュンってきちゃって」


なんか今の凛がすごくかわいい。


いや!凛はいつもかわいいけど、今日はまた格段に!


やっぱ恋をすると変わってくるんだなぁ//