「家に送ってってやるから」 「やだ!」 つかまれた腕をほどこうと抵抗する。 だけど、男だからかあたしの抵抗なんかきかない。 男はただ笑っているだけだった。 そしてそんなあたしに近づいてくる車。 まさか、そんな! 「いや!」 「黙ってろよ」 そんなあたしの助けも届かなかった。 あたしは車の中へ連れ込まれる。 引っ張られる腕が痛い。