「手当てって言っても、冷やすくらいだしね」


「湿布……」



あたしは棚からシップと包帯を取り出す。

そして先輩に向かって言った。



「あ、あたしでよければやりますよ」


「いいの?」

「はい」



このとき要先輩に会ったんだ。


女子に人気がありそう。蓮みたい。

不覚にもあたしはそう思った。

ただ別れたばっかりだからかな?