「保健の先生ならちょっと前に出て行きましたよ」 愛がすぐさま彼に向って言った。 「あーマジ?」 手、どうしたんだろう? あたしはあったこともない彼の手の具合が気になった。 「探してきましょうか?」 「あ、大丈夫だよ。ありがとね」 「でも、ちゃんと手当てした方がいんじゃないですか?」 ちゃんと病院に行った方がいいと思うけど…… あたしは