「大丈夫か?」 「平気だよ」 「送るから。」 「ごめんね」 二人のそんな会話を聞いていたら微笑ましくなった。 「じゃあ、先輩愛の事お願いします」 「凛ちゃんありがとう」 あたしが帰ろうとするとある男子生徒が入ってきた。 「保健の先生いないのかよ、ちっ」 その人は手を広げたり握ったりして感覚を確かめているようだった。