あたり一面光っていて、
教室に見えない。
そして、アヤの体が光っている。
これは夢なのだろうか。
俺は1度ほっぺたをつまんでみる。
痛い。
夢ではなくこれは本当のようだ。
でも、なぜアヤが光っているんだ?
「アヤ?」
「やっときてくれた。カケル!
お願いがあるの。」
なんだろう、とても危険な事が起きる気がする。
そんな気がしてままならなかった。
「どうしたんだよ、いきなり改まって・・・
俺たち幼馴染みだろ?」
「でもっ、カケルの命にかかわるんだよ?」
どういう意味だ?
なぜ俺が人からの頼まれごとで命を落とさなければならないのだ?
でも俺は「男」だ。
困ってる女の子がいたら、助けてあげるのが
男ってものだろう。
「ああ、お前から頼んでるんだから
否定的になるなよ、なんなんだよ頼みってさ。」
アヤは悲しそうな目で俺の目を見つめている。
すると、今までアヤの?光で見えなかった窓ガラスより向こう側から
とてつもない黒い物体がこっちに近づいてきている。
突然窓ガラスが割れ、教室内に煌き続けた光は次第に弱くなっていった。
「こんなときに!」
黒い物体はどうやらこの教室内に堕ちたようだ。
俺とアヤの目の前に黒い物体が、闇のオーラのようなのを
まとっている。
そして徐々に男の人間の形になっていった。
オーラをまとった男が喋り始めた。
「お久しぶりです。アヤ・・・」
コイツはいったい・・・
