すると、俺に向かってアヤが走ってきた。
「カケル!あたし達同じクラスだよ!よろしくね!!」

そう俺に言葉を残し、教室へ走っていった。


さて、冒頭時点では俺はアヤだけが唯一の友達と
思っているだろうが、俺にだって友達はいる。
そう、俺たちがクラス発表の張り紙を見ているときに
いつの間にか俺の背後にいた
"斉藤 達也"がいた。


「よう。久しぶり。」

「おう、なんだかんだで春休みは1度もあえなかったよな。」

「そうだな。ゲーセンとか行こうとか考えてたけど」
「いつの間にか、もう始業式って感じだぜ。」


そう言葉を交わしつつ
俺たちはゆっくりと教室に向かうことにした。

この後、いや

このときから、この世界で異変が起きていたのに
俺は気づかなかった・・・・・