「だって・・・だって、
パパ、来てくれないんだもん・・・っ
椎野のお誕生日、忘れちゃってるんだもん!
お遊戯も、発表会だってっ
いちどもパパは椎野を見に来た事なんてなかったもん!!」
「椎野、パパはお仕事が忙しいのよ??
椎野のために一生懸命頑張ってるパパ、応援できないかな?」
毎年、私は駄々をこねて、
こうしてお母さんを困らせていた。
お母さん、今なら私
分かるよ。
この後戻りが出来ない時になって、
ようやく、理解する事が出来たよ。
その後私の機嫌をとって、
かわいいく飾り付けをされたケーキを2人で食べた。
少しだけ残しておいて、
これはパパの分に残しておこうねっ
お母さんの声は聞こえるけれど、
その言葉は
もう、聞けないね。