「でも、あたしは興味ないわ…」



呆れたように言うと、あたしを見る。



「なに?どうしたの?」



ジーッと見つめるまぁちゃんにびっくりして、そう言えば真剣な顔をして話し始める。



「あたし、てっきり愛と篠崎くんは付き合ってるのかと思ってた」



目をそらさずに言うまぁちゃんにあたしは目を見開いた。



「ちょ、まぁちゃん正気?」



あたしの質問は即答で“Yes”と言う返事をされて、なにも言えなくなった。



まず、釣り合うわけがない……なんて頭では思いつつも言葉にはでなかった。



だって、必死に反対したら…あたしが好きみたいじゃん。



いや、付き合ってるみたい……か。



そんなふうに思っていれば、先生が教室に入ってきてホームルームが始まる。



まぁちゃんは自分の席にバタバタとついていった。



あたしと、斗真……かぁ。



今では遠い存在に感じちゃうな……。



同じ学校で見かけるにも関わらずに懐かしい人物みたいな感覚になってしまっているのは、きっとそれは斗真が変わってしまったせい。



頭の中に残る斗真の面影は残っていない。