「そんな顔、しないで」








咲は泣きそうな顔で俺の顔に触れた。









「ゴメン。ゴメンね、ナツ君」









咲はただ、そうやって繰り返していった。










「何で、謝るの?」










「っ・・・え?」











「お前がやりたいことじゃん。東京で、大学に入ってやりたいことがあるんだろ?」










「っ・・・うん。」











「やりなよ。」