「え?だ~か~ら、家にいたらピーンポーンって。出たら、居た。」

 うん。嘘はいってない。

「宏人くん~?どういうこと?」

 凛・・

「あの~。私先生に呼ばれてるから行ってるね?」

 いや~。あの空気から抜け出したくてつい嘘を今ついちゃった。

「・・わかった。後からみっちり聞くからね?」

「は~い。」

 私悪い事してないのに・・ 
 なんてぶつぶつ言いながら教室を出てあてもなくブラブラとしていた。

 さぁ・・どこ行こうかなぁ?

「いい場所ないかなぁ~?」

 な~んて誰も答えてくれるわけないか!

「あるよ。」

 え?後ろを向くと・・・

「來!」

「先生によばれてないの?」

「え~・・と・・私そんなこと言いました?」

 來はうなずいた。

 そしてジリジリと私に迫ってくる。

 あの・・・迫ってこないでくれます・・?

ドン!!

 とうとう壁に逃げ道をふさがれてしまった。

 そして・・ジリジリ迫ってくる來。

「あ・・あの~。」

 ちょ・・どうやって逃げよう・・?

 たしゅけて~・・・←たすけて