言い返そうとしたら、でも、と九条が続けた。


「でも何かさー、お前らの関係が特別そうだし。」


――はぁ?


間抜けな顔で九条を見ると、満足そうな笑みを浮かべる。



「―――って訳でもねぇか。そんじゃあさ、」


ニヤリと笑って、私をベンチの少し高い背もたれに張り付ける。


押さえられた手から、空になった紙パックが落ちる。



「―――俺と、付き合わねぇ?」