(嘘、でしょ――)


深くも無いはずだった水嵩なのに。


痛みに必死でもがけばもがくほど、水面は遠ざかって行く。


(―――痛い、苦、しい……)


水に透けた太陽が、きらきらと私を嘲笑う。


実際、スタートした瞬間脚がつって溺れた私は滑稽だろう。


(………て、あぁ、そうじゃなくて、)



嵌められた……。


嫉妬と、悪意に。


(……何で、私が………)


徐々に遠退く意識。


最後に息を吐けば、ゆらゆらと水面へ上って行く。


(………遠い、なぁ)


空気が弾けた瞬間、私はぷつりと意識を無くした。