Love・Crisis 芸能人×女子高生

「そんな訳無いでしょっ! バッカじゃないの!?」

「ハル!! お前はいつもそうやって俺が誰かに笑う度に……―――」



二人の声が重なる。


水陽が耳を塞いで嫌がってるけど、もうそれ所じゃない。


「……じ、じゃあオレ戻……―――」


水陽が逃げ出しそうになった瞬間、


――がつんっ! 脳天にゲンコツの入る音。


「いったぁ!」


「いてっ!」


後ろを向けば、私達を止めたのは、たまたまもどって来ていた水哉兄ちゃんだった。



「うーるーさいっ! お前ら幼稚園児か!」