――憎くて、悔しくて、羨ましくて、大嫌いで……


でも、心のどこかで、水陽を好きな自分が居て。


「……もう、わかんない。わかんないよ……」



私、この先どうやって生きてくんだろ。


その頃は、ずっと自問自答を繰り返していた。


―――きっと、両親と双子の兄に疎まれながら、惨めに生きてくんだろうな。


それが、私のだしていた答えで。




どうしようも無く、苦しかったのを覚えてる。


このまま、消えちゃいたいって、考えてばっかりだった。








――ヴ、ヴ。

携帯がポケットの中で震える。


見れば、長女である蒼葵(あおき)姉ちゃんからの着信だった。