Love・Crisis 芸能人×女子高生

残された私達は、何をする訳でもなく、ただただ黙っている。


早紀さんの言葉。

九条の事は私のせいなのに、何であんなに優しいの?


わからなく、なるよ。


中学時代、恋をする女の子達は、水陽への想いからなるじれったさや嫉妬を、全て私にぶつけて、ぶつけて。


恋は盲目とは、まさにこの事なのだろうと、恋愛に対して絶望感を抱く時だってあったのに。


それが普通なのだと、諦めたのに。


「………早紀さんは、どうして私に優しいのかな、」



呟けば、消え入りそうな声が自分の口から漏れた。


答えを求めない問い掛け。


ただただ、わからない。



優しくされる意味も、羨む気持ちを持たれる意味も、……志島君との事も。


俯く私の頭に手が乗せられ、志島君が私の問い掛けに、静かに答える。