Love・Crisis 芸能人×女子高生

「雛乃さんは、九条君が、特別な意味で好き?」


早紀さんは、私を見据える。


全て分かっているのだろう。

私が、九条に特別な感情を抱いては、いないのだと。


けれど、想いは無くともそのせいで九条に捨てられた早紀さんを前に、言って良いのかと迷ってしまう。


私は押し黙ってしまった。


「あ、ごめんなさい。困らせるつもりは無かったのだけど……。雛乃さんと志島さんを見ていると、羨ましくなっちゃってね…」


羨ましく……、か。


それは、どういう意味なのだろう。


「志島さんも雛乃さんも、本当にお互いを求めてるって、感じたの。それだけよ。
雛乃さんは、何だかどこまでも真っすぐで、羨ましいな。だから、九条君が惚れちゃうのも分かるよ。」


早紀さんは、最後ににこりと笑って、教室へ帰って行った。