「ったく…いつまでこんなこと続ける気?」
呆れた顔でセナは言う。
「もうさ、いい加減大人になろうよ。17だよ?うちら」
そう言うと、
「何笑ってんのよ、歩夢!あんたが遊んでることも知ってるんだからね!」
怒りの矛先は俺を見て笑っていた歩夢へと向いてくれた。
セナも俺達と小学生からの友達で。
中学三年になってすぐの頃、歩夢と付き合い始めたから、もう二人は付き合って二年になる。
「次浮気したら、ほんと許さないんだから!」
結構、いや、かなり気の強いセナ。
だけど…
「しないって、大丈夫。俺セナのこと好きだし」
「バッ、バカ…」
歩夢がそう言っただけで顔を真っ赤にするくらい実は単純で。
「ま、いいや。とにかくあんた達、フラフラ遊ぶのは禁止!分かった?」
「はーい」
付き合いが長い俺達三人を、口うるさく叱る貴重な存在なヤツだったりする。



