「んっ…っ…りょう…すけっ…」 「りょうすけか。えらいぞ、ちゃんと自分の名前言えんじゃねーか」 自動販売機の影にそっと身を隠して。 あたしは何故だかあいつの声を盗み聞きしてしまっていた。 「う…んっ…っ」 「お母さんは?」 「いなっ…くなっちゃ…っ…」 「いなくなった?さっきまで一緒にいたのか?」 「んっ…」 泣いてる男の子に、優しく話しかける清原大雅。 何か、思ってたイメージと少し違う。