はぁ疲れたーっ…


喉カラカラ、お茶お茶。

近くにあった自動販売機を見つけると、あたしはすぐに自転車をとめた。



そして、自動販売機でお茶のボタンを押した時。

“ガシャン”という、落ちて来た音を聞きながら、



「どした、坊主」



その音に重なるように聞こえてきた声に、伸ばしかけていた手がふと止まった。



聞き覚えのある声。


その声の方を向くと、

そこにはまたあいつ…



清原大雅の姿が見えた。



ウソっ…何でまた…


取り出し口に慌てて手を突っ込んでお茶を取り出す。


そして、あいつにバレないように、そーっと自転車に歩きだした。



「何泣いてんだよ?名前は?」



だけど、その声にふと足がとまる。