「ほんとにほんと?」


「バーカ、ウソつくわけないだろ?」




夢みたいだった。


学校一モテモテで、こんなにもカッコ良くて優しい先輩に、好きだと言われるなんて。



多分、気持ちが舞い上がってたんだ。



「本当に大丈夫なの?色々噂あるじゃん」



そう言った友達の春ちゃんの言葉を…



「噂は噂なんだって。そりゃ、あれだけカッコ良いからさ、変な噂たてられてるだけなんだよ」



そう言って、否定してしまったくらいに。


あたしは舞い上がってしまってた。