こんなことを思うのは、とても失礼だけど。
目の前に立たれた途端、キツイ香水の匂いで鼻が曲がりそうになった。
「二年生なんだ?ねぇ、大雅、あ、清原大雅って二年生にいるよね?」
えっ?
「あ、はい、いますけど」
春ちゃんがそう答えた瞬間、あたしの頭の中で勝手に繋がった。
見たことあるような気がしたのは、この人があいつに似てるからだ。
目元も鼻も、とてもよく似ている。
えっ…もしかしてこの人…
「そうなんだ?その子、もう帰ったのかしら?」
「いやー、分からないですけど…」
目の前で交わされる春ちゃんとその人の会話に、ただ呆然としていた。
だとしたら。
もしかしてこの人があいつの…?
そう思った瞬間、ダメだと思った。
会わせちゃいけない。
どうにかしなきゃって、ただそう思った自分がいた。
「あ!あのっ」
「何?」
「もう、帰りましたよ清原」
「えっ?そうなの?」
「はい、さっき自転車で帰っ」
言いかけた、その時だった。



