「アハハッ、ファイトだ夏美!」
「うん、頑張るけどさぁ…」
西田さんの話でケラケラ笑う春ちゃんを横目に、校門を通り過ぎた時だった。
何故かふと、この目に止まった。
門の端っこに立つ、黒いワンピースを着た女の人。
何か見たことあるような…不思議な感じがして。
「夏美?どした?」
「えっ、ううん」
年齢は…多分40歳くらい?
だけど、推定年齢にはあまり似つかわしくはない派手な見た目。
誰だっけ…
そう思いながら、その人の前を通り過ぎようとした時だった。
「ねぇ、あなた達何年生?」
その人に声をかけられた。
「あっ、二年…ですけど」
春ちゃんがそう答えると、女の人は目の前まで歩いてきた。



