「ハハッ、何言ってんのお前ら、マジうけるんだけど」
感情のままに動く?
何だよそれ。
それってバカがすることだろ。
「いんじゃね?たまにはそういうのも」
「おー、いいじゃん。思ってるまま動けばさ」
「そうだよ、自分の思うまま動けばいいんだよ。いいの?大雅。相原さんに話したいことあったんでしょ?」
何なんだよこいつら。
「ほらっ、早く行かないと見失うぞ」
「さっさとしろよ」
何だよ、何なんだよ…
そう思った。
だけど…
「行かないなら一緒にカラオケ行くよ!さっ、行こ行こ!」
握っていた自転車のハンドルをセナに揺らされて、グッと前に引かれて。
「ちっ…」
舌打ちと同時に、自転車にまたがった。
そして次の瞬間、俺は…
走りだしていた。
ペダルに足を乗せて、力いっぱい漕ぎ出してたんだ。



