「なぁ、今日どっか寄る?」
「あ、俺はパス。セナとカラオケ行くから」
「じゃあ大雅は?」
「うーん…あ、噂をすればだぞ」
下校時間。
駐輪場でくっちゃべっていた俺たちの元に、セナが小走りで向かってくる姿が見えた。
「今日はダメだからね!歩夢は私とカラオケ行くんだから」
ジロっと俺たちを睨んで、すぐに笑うセナ。
「はいはい、分かってます」
テツはそう言うと、口を尖らせた。
ったく…
「じゃ、ネカフェでも行くか」
「おーっ!いいねぇ」
俺がそう言うと、尖らせていたテツの口元はニッと笑顔になった。
単純な単細胞だ。
「んじゃ、いくべ」
クスッと笑って自転車のハンドルを握った。



