「大雅?」
「へっ?」
「へっ?て何だよ、行くぞ」
ボーッとしていた俺の脇腹に、テツのゆるいパンチが入る。
「じゃーなー」
クラスの違う歩夢は俺たちよりも先に歩いていってしまった。
「お前、何かあった?」
「えっ?何がだよ」
「何か変じゃね?昨日から」
「別に、なんもねえし」
俺はそう言うと、すぐに教室へと歩き出した。
何だよテツの奴、昨日から変って。
別に俺普通だし。
なーんもおかしくなんかねえよ。
席に着き、ボーッと空を見上げた。
俺には関係ない。
関係ない。
あいつがどうなろうが、どうだっていい。
バカな女。
そんな女一人、どうなったっていいんだから。



