「あの子、夏美ちゃんと仲良い子だよな?」
教室へ向かって歩いていると、テツが俺に聞いた。
「んー?そうだっけ」
何か面倒くさくて、そう答えた俺。
だけど歩夢がすぐに続けた。
「あの子はやめておいた方がいいぞ」
「えっ?」
笑いながら答えた俺に、歩夢が言う。
「いや、だってさ夏美ちゃんの友達だろ?手だしたらまたバッチーンて引っ叩かれちゃうじゃん」
ハハッと笑い、俺は「そうだな」とか答えて。
つーか、俺別に手だそうとか思ってないんですけど、とか考えたりして。
階段を登り、二年の教室が並ぶ廊下をタラタラ歩いていた。
そして、
C組の前を通りすぎようとした時。
「歩夢ー!」
セナの声が教室から聞こえ、俺たち三人の足が止まった。



