「夏美、聞いてる?」


「えっ?あ、ごめん」



お昼休み。

先輩とメールをしていたあたしが顔をあげると、目の前で春ちゃんが不思議そうにあたしを見ていた。



「ゲーム?最近携帯ばっか触ってるけど」


「あ、う、うんそうそう」




春ちゃんには言えなかった。

何やってんだって言われるのが分かってたから。


それに自分でも思ってた。


何やってんだあたし、って。

そう思ってたから。



ダメなことをしてる。

きっとよくない。

あまり良い予感はしなかった。


それでもやめられなかったのは、やっぱり先輩は特別な人だと思ってたからなんだと思う。



あんなフラれ方をしたけど…それでも初めての人には変わりはない。


だけど春ちゃんは、きっとこのことを知ったらあたしを止める。


それが分かっていたから、言えなかったんだ。