きっと、本気だったんだ。
あたしが永瀬先輩を想っていたのと一緒。
ナミちゃんはあいつに本気だったんだ。
「夏美?」
「えっ?」
「アハハッ、ボーッとしすぎ」
目の前で春ちゃんはケラケラ笑う。
大事な友達なんだ。
だから絶対、手を出されたら困る。
「春ちゃん、あいつともう絶対口聞いちゃダメだよ!」
「えっ?あいつ?清原くん?」
「そう。顔だけイイだけで、性格は最悪だよ?人の気持ちとか全然考えてないし…本当にどういう育てられ方したのかって思う、多分アレだよ、育ちが悪いんじゃな…」
えっ?
と背後に人の気配を感じた瞬間。
いきなり、力強く肩を掴まれた。
そしてそのまま、グイッと体を後ろに引かれる。
「何も知らないくせにペラペラ言いたい放題言わないでくれる?」
目の前には、クラスメイトの三浦セナが立っていた。



